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脂質異常症の薬は一生飲み続けるの?「治る」を目指すための正しい治療との付き合い方

脂質異常症の薬は一生飲み続けるの?「治る」を目指すための正しい治療との付き合い方

脂質異常症と診断され、医師からお薬を勧められたとき、「一度飲み始めたら、一生やめられないのではないか?」と不安に思う方は少なくありません。

「薬を飲めば治るの?」「いつかは薬をやめられる?」といった疑問を抱えながら治療を続けるのは、とても心細いですよね。

今回は、脂質異常症におけるお薬の役割と、薬物療法との正しい付き合い方についてわかりやすく解説します。

脂質異常症における「治る」とは?

脂質異常症の治療の基本は、食事や運動などの「生活習慣の改善」です。 軽度であれば、食事や運動を見直すことで数値の改善を目指すことができますが、必要な場合はお薬も併用します。とくに悪玉と呼ばれるLDLコレステロールが高い場合などは、心血管疾患のリスクに応じて早期にお薬を使うことがあります。

脂質異常症において「治る」というのは、風邪のように原因菌がいなくなって完治するというよりも、「薬や生活習慣の改善によって数値が目標範囲内にコントロールされ、動脈硬化のリスクが抑えられている状態」を指します。

薬は「一生やめられない」わけではありません

「薬を飲み始めたら一生やめられないのでは?」と心配されるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。 食事の見直し、運動の継続、体重管理といった生活習慣がしっかりと改善され、薬がなくても目標とする数値を維持できると医師が判断した場合には、お薬の量を減らしたり、お休みしたりすることが可能です。

お薬には、コレステロールを下げるスタチン系のお薬や、中性脂肪を下げるフィブラート系のお薬などがあります。生活習慣の改善だけで効果が不十分な場合は、これらのお薬の助けを借ります。まずはお薬で血管をダメージから守りつつ、ご自身のペースで生活習慣の土台を整えていくことが大切なのです。

一番危険なのは「自己判断で薬をやめること」

数値が良くなったからといって、「もう治った」と自己判断でお薬をやめてしまうのは大変危険です。 生活習慣が十分に改善されていない状態でお薬を中断すると、再びコレステロールや中性脂肪の数値が悪化してしまう「リバウンド」のリスクがあります。

お薬を減らしたい、いずれはやめたいというご希望がある場合は、自己判断せず、必ず主治医に相談しながら一緒に治療方針を調整していきましょう。

まとめ

脂質異常症の治療は、お薬と生活習慣の改善という両輪で進めることが成功の鍵です。

「一生薬を飲み続けるのか」と悲観せず、まずは医師と目標数値を共有し、今日からできる食事や運動の見直しを始めてみませんか?主治医と二人三脚で、健やかな血管と良好なコントロール状態を目指していきましょう。

執筆者

院長/理事長/医学博士 八十田貴久(やそだたかひさ)

(整形外科・リウマチ科・リハビリテーション科・内科担当)

 

経歴

昭和62年鳥取大学医学部卒業 横浜市立大学病院臨床研修医

平成 6年横浜市立大学医学部医学研究科大学院修了

平成 7年横浜市立市民病院整形外科 副医長

平成10年横浜市立大学医学部整形外科教育助手(現在の助教)

平成12年藤沢市民病院整形外科 医長

平成18年神奈川県立足柄上病院整形外科部長

平成25年4月より現職

 

資格等

日本整形外科学会 専門医

日本リウマチ学会 専門医

日本脊椎脊髄病学会元指導医

身体障害者福祉法第15条指定医

厚生労働省義肢装具等適合判定医

認知症短期集中リハビリテーション研修修了

認知症サポート医研修修了

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